伴奏パートを弾く前に、歌(楽器)のパートを歌う【アンサンブル・伴奏・ピアノ】
焦っていきなり伴奏のピアノパートに取りかかって、とりあえず弾けるようにしようと取り掛かると、たいてい失敗します。歌詞も歌もわからずいきなり弾き出してしまうと、結局時間がかかります。結論、【伴奏パートを弾く前に、歌(楽器)の旋律を歌う】です。
音楽について語るときに村上春樹の語ることば【シューベルトのピアノソナタ】
村上春樹さんは、説明するまでもないですが、世界的な作家です。日本よりも海外で人気と言えるでしょう。音楽家の中にも、愛読している人は多いようです。例えばピアニストのユジャ・ワンも、愛読しています。今回は村上春樹のシューベルト論についての紹介です。
日記でプッチーニ《ラ・ボエーム》を評した画家クレー
画家として有名なパウル・クレー Paul Klee(1879-1940)独特な作風で、20世紀に活躍しました。クレーは音楽一家に生まれた上に、奥さんもピアニストでした。プッチーニの《ラ・ボエーム》についての日記での考察を紹介します。
カシオの電子ピアノがコロナで売れている理由【結論:コト付きのモノへ】
昨日、東洋経済オンラインで、カシオの電子ピアノがコロナを機にさらに売れているニュースを目にしました。記事の面白かったところは、カシオの電子ピアノや電子キーボードがよく売れている(楽器事業の4月販売実績は対前年同月比で国内が70%増、北米は110%増)、それにはコロナという背景があるというところです。
ポモドーロテクニックを使った楽器の練習法
練習していても、集中力が続かない。もっと効率よく練習したい。 そんな経験あると思います。今回はそんな時に使える練習法、ポモドーロテクニックを紹介したいと思います。テクニックといっても、こんな風に演奏したら上手くなる、といった話ではありません。
三島由紀夫の音楽観
今回は、三島由紀夫の音楽観について紹介したいと思います。三島由紀夫には、『音楽』というタイトルの小説もあります。よく大型の楽器店に行くと、書籍のコーナーにこの小説が置いてありますが、この小説は音楽には直接的にあまり関係がありません。本来置くべき本は、『小説家の休暇』だといつも思います。
カザルスの言葉①
チェリスト、パブロ・カザルス Pablo Casals(1876-1973)の珠玉の言葉を紹介したいと思います。カザルスは、スペインのカタルーニャ地方出身の、チェロ奏者です。また、指揮者、作曲家としても活動しました。今日ではチェリストの定番のレパートリーとなっている、バッハの《無伴奏チェロ組曲》の価値を再発見した人としてよく知られています。
【解説】シューベルト《美しき水車小屋の娘》を理解するための3つの背景
シューベルトの有名な歌曲集《美しき水車小屋の娘》について少し解説します。この歌曲集の物語を一言で表すと、「粉挽き職人の若者が、水車小屋の親方の娘と出会い、恋が実るが、のちに失恋し、自ら命を断つ」という物語です。
音楽は同じ「空間」で人と「共有」するからこそやりがいがある
先日、自粛が徐々に解除されたことで、久々に現場で仕事をしました。指揮者とピアニスト(自分)で、オペラの伴奏のみの撮影でした。明らかにここ2ヶ月使っていない身体を使った感覚がありました。それが何だったのか考えてみました。 家で1人で弾いているのと何が違ったのかというと、