カシオの電子ピアノがコロナで売れている理由【結論:コト付きのモノへ】

思考・日常(音楽)

昨日、東洋経済オンラインで、カシオの電子ピアノがコロナを機にさらに売れているニュースを目にしました。

https://toyokeizai.net/articles/-/356758?page=2&ismmark=a

記事の面白かったところは、

  • カシオの電子ピアノや電子キーボードがよく売れている。
    (楽器事業の4月販売実績は対前年同月比で国内が70%増、北米は110%増)
  • それにはコロナという背景がある

というところです。

「モノからコトへ」から「コト付きのモノ」へ

数年前から、現在の消費者の関心が「モノからコトへ」移行したと言われるようになりました。

物(モノ)を買うよりも、所有では得られない体験や経験(コト)に価値を見出すようになったということです。
シェアが当たり前になったり、ヨガ教室やジムが流行していることからも明らかですね。

しかしコロナによる自粛要請で、「コト」の消費ができなくなりました。
その結果、「コト付きのモノ」が売れるようになったのではないでしょうか。

「コト付きのモノ」とは?

「コト付きのモノ」については、こちらのnote(もともとは書籍)に書かれています。

佐々木 康裕『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』 (NewsPicksパブリッシング)

こちらでは、もっと大きいプロダクトという単位で述べていますが、楽器も「コト付きのモノ」と言えるでしょう。

体験(コト)が付いている物(モノ)だからです。

SNSで加速した「自分の体験」の発信

誰もがSNSで発信できるようになって変わったことがあります。

それは、他人の物語を受け取るよりも、自分の物語を発信する方が楽しいと人々は気づいたことです。

素人が電子ピアノでYou TubeやInstagramに動画を投稿することが増えてきているように感じます。

楽器があって、弾けるようになれば、SNS等で自分の体験という演奏を発信できるようになります。

まとめ

  • コロナを機に「コト付きのモノ」への需要が高まった
  • 余暇を芸術に費やす層が一定数いる

個人的には、余暇を芸術に費やす層が一定数いることが嬉しかったです。

また、音楽を本業としている人でも、外の施設が使えなくなったことにより、電子ピアノを購入した人が多いのではないかと思います。

電子ピアノの性能も上がっていますので、これからも期待できますね。

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