オペラに関する記事一覧
メリー・ウィドウ・プロセス【舞台は氷山の一角】
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇「メリー・ウィドウ」の現場に参加(稽古ピアニスト、コレペティ、字幕キュー)してきました。今回はその時のツイートを元に、兵庫に行ってからのプロセスをまとめました。舞台は氷山の一角に過ぎないのです。
モーツァルトのベーレンライター版(新全集)のPDFをダウンロードする方法
モーツァルトのベーレンライター版(新全集)のPDFをダウンロードする方法を紹介します。1分もかからずにダウンロードできます。国際モーツァルテウム財団(Internationale Stiftung Mozarteum)による、新モーツァルト全集のデジタル版が見れるサイトです。
異界、自然界の象徴としてのズドゥルッチョロ sdrucciolo【《オンブラ・マイ・フ》、《千人の交響曲》、ウルリカのアリア、《フィガロ》4フィナの韻律の秘密】
ズドゥルッチョロが表すのは、①地上の世界を超えた領域、②牧歌的表現、自然、平和の象徴、③喜劇性です。今回は①と②について解説します。オンブラマイフから、マーラーまで具体例が盛り沢山です。
ズドゥルッチョロ sdruccioloの喜劇性【ドゥルカマーラのアリア、セヴィリアとコジのフィナーレ】
ズドゥルッチョロ詩行について解説されたものは日本語でも多くありますが、これらの歴史や意味について解説されたものは日本語ではまだありません。ズドゥルッチョロが表すのは、①地上の世界を超えた領域、②牧歌的表現、自然、平和の象徴、③喜劇性です。今回は③について解説します。
ダ・ポンテの愛人でフィオルディリージの初演歌手フェッラレーゼとは何者だったのか?【歌は上手いけど大根役者、ダ・ポンテの人生を狂わせた女】
彼女が何者だったかを一言で言ってしまうと、「歌は上手いけど大根役者のフィオルディリージ初演歌手で、ダ・ポンテの愛人でありながら、ダ・ポンテの人生を狂わせた女」です。フィオルディリージのアリア〈Come scoglio〉には「岩のように動かない下手な役者」もあった!?
なぜモーツァルトはダ・ポンテが書いた台本の単語を変えたのか【音楽的欲求の例】
台本作家ダ・ポンテと作曲家モーツァルトの共同作業によって、3つの名作オペラが生まれました。実は、モーツァルトは作曲する際にダ・ポンテの台本を多少変えています。「なぜ変えたのかな?」と考えてみると、面白いことがわかってきます。今回は、モーツァルトが音楽的欲求のために台本を変更した例を《コシ・ファン・トゥッテ》から2つ見てみます。
オペラのテンポは台本作家が決めている!?【イタリア・オペラの韻文から楽譜を読む】
テンポは作曲家が決めるもの、と思われがちですが、実は台本作家がある程度決めてしまっているとも言えます。というのも、台本の韻文によってリズムが変わり、テンポ感も変わるからです。イタリア・オペラの韻文の基本的なことから、実際の楽曲まで見てみましょう。