外部の環境、そしてデッドライン。
最近、自分は意外と「形から入る」ことがあると気づいた。
何か文章を書くにしても、どのアプリで書くかということにこだわる。
下の記事でも書いたように、相当なアプリを使った。
ブログの執筆のツール【種々のツールを経由することは、演奏の環境を変えることに似ている】
ブログの記事も44記事目になりました。気分転換にちょっと音楽から離れて、ブログを書くときの執筆ツールを紹介します。ちなみにパソコンはMac Book Airの2020年のモデルを使ってます。新しいソフトができると日々試したりしているので、刻々と変わっていきますが、現時点での情報です。
最近ハマっているのは、PenCakeというアプリ。
PenCake – シンプルなノート・日記帳
ミニマルデザインの美しいノート – 世界は物語でいっぱいです。その中で最も大切な話はあなたの話です。あなたについてのすべてが、つまり話です。日常生活、旅行、育児、趣味、思考、メモ、小説などの多数の物語があります。このすべてをPencakeに盛り込んでみてください。 Pencakeは、最小限のUIを提供して、書き込みに集中することができます。だから、すべての話をきちんと美しく保つことができます。写真やビデオでの人生の瞬間を記録するように、Pencakeであなたの話を記録してみてください。そして、それを保ち、それについて思い出してみてください。 Pencakeは物語と記事で構成されます。複数の記…
Simple is Bestといった具合で、真っ白のノートに書いているようだ。
フォントも良い。特に、スマホで書くときの美しさに惚れている。
パソコンではstoneというアプリがあってPenCakeに近いのだが、スマホでは使えないのが難点。そういうわけで、スマホでstoneのようなものはないかと探していたら、PenCakeに出会ったというわけだ。
そうやって寄り道をするので、いざ書くまでに時間がかかる。
でもこれは必要な「儀式」で、そうやって周りから整えて、形から入っているのである。
書きたいことは、書いているうちに変わっていく。
この記事も、元は「やるから考える 考えたからやるのではない」というタイトルで書こうとしていたのに、いざアプリを開いたら、「形から入る」ということを書いていた。
そういうふうに、考えていることは書きながら変わっていく。
ベートーヴェンはそういうタイプだったのではないかと思う。書きながら、音楽を膨らませていった。
それと対照的なのはモーツァルトで、書く前に頭の中で音楽ができていた。
こういうタイプは、むしろ書く時間が無駄なくらいだ。
そんなわけで、実は今は学生。今年中に博士論文を提出しなければならない。
ここ最近は執筆が進んでいなかったのだが、進まなかった理由は、やらなかったからだ。
なんとも当たり前だが、やらないから進まない。
やれたら進むのだ。
とりあえず「やり出す」ことが大切。
そんなことはやれない時にもわかってるのだが、やれないものは仕方ない。
強制的にゼミが迫ってくると、やりだす。
外部の環境が必要だ。
それでいざやってみたら、筆が進む、進む。
書けないのではなく、書いていなかっただけなのだ。
行動したから思考が伴う。
思考したから行動できる、ではない。
強烈なのは外部の環境、装置。
そして区切るということ。
こんなツイートをした。
大学等のレッスンが週1回(時に2回)あるというのは理にかなっている。「本番」という1つの長期的なデッドラインだけではサボってしまうから。
なければ短期的なデッドラインを自ら設けるしかないが、難しい。
その前にレッスンや試演会といった短期的なデッドラインがあることで練習も捗るのです。
短期的なデッドラインを自ら設けるのは難しいので、人を巻き込むのが手っ取り早い。
でもそんなこと毎回できないので、
・タスクを分解(区切る)
・その区分のデッドライン(締め切り)を設ける
要は、「遠い未来」ではなく、「近い未来」を設定するということです。
人生は死というデッドラインに向かっている。
死までに一体いくつのデッドライン(締め切り)があるのだろう。
没頭すること
没頭しすぎた狭い視野からしか見えない景色もある。和声を集中して勉強してた高2〜3くらいの頃って、最初に分析して構造をわかってからでないと弾くのが気持ち悪いという感覚だった。一般的に視野が狭いことは良くないとされますが、これくらい徹底したからこそ見えた世界があったと思う。
高橋健介 KENSUKE TAKAHASHI Official Website
ピアニスト 高橋健介の公式ウェブサイトです。埼玉県出身。大宮光陵高校音楽科ピアノ専攻卒業。東京藝術大学楽理科を首席で卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学専攻修了。在学中、同声会賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。日本声楽家協会講師、二期会研修所ピアニスト。