ドラムのハイハットを消毒液スタンドにしたパール Pearlの発想の転換【ピアノをスタンディングデスクにしてた話】
パール Pearlと言えば、ドラムで世界的に有名なメーカーです。
そのパールがなんとコロナ対策商品として、ドラムのハイハットを元に、「ペダル式消毒液スタンド」を作ったそうです。
これがまた注文殺到とのこと。発想の転換が素晴らしいと思いました。
そんなことから、グランドピアノをスタンディングデスクとして使っていた話まで。
パール社 Pearl
パール楽器製造株式会社(Pearl Musical Instrument Co.)は日本の楽器メーカーです。
誰もがこのブランド名が入ったドラムを見たことがあるのではないでしょうか。
KISSやDeep Purpleのドラマーも使用するほどの、世界的なメーカーと言えるでしょう。
そんなメーカーがなんと、本来はペダルを踏んでシンバルを鳴らす「ハイハット」を元に、ペダル式消毒液スタンドを作ったとのことです。
ドラムメーカーが作った「コロナ対策商品」が異例のヒットに 担当者が語った楽器メーカーとしての“挑戦” 〈dot.〉
まさに発想の転換だった。ドラム製造を主とする楽器メーカーが「消毒液スタンド」を製品化したところ、異例のヒット商品となった。なぜドラムメーカーが消毒液? 担当者が制作秘話を語った。* * * その…
パールの商品ページはこちらです。
ペダル式消毒液スタンド
SNSでは消毒液のポンプ部分を手で触ることに抵抗があると多くの人が不満の声を上げていたそうですが、確かにその気持ちはわかります。
その後に消毒するとは言えども、なんとなく嫌な時ありますよね。
上の記事によると、
- 苦境にある音楽業界に貢献したいという思い
- 専門メーカーである我々の技術が社会の役に立てるかもしれない
- 収益的な事業とは考えていない
ということですが、結果的に売れる可能性はありますね。
メリット
ハイハットの機能を充分に活かしたメリットです。
- 軽くて持ち運びができること
- 踏み心地がよい
- 脚部分を折りたたむことができる
- スタンド部分を180度回転させることもできる(店員が踏むこともできる )
発想の転換
そこで本題ですが、この発想の転換が見事だと思いました。
レベルは全然違うのですが、音楽関係の物を違う用途に使ったことがあるかなと考えてみました。
思い浮かんだのは以下の2つです。
- グランドピアノをスタンディングデスクにしていた
- 譜面台にパソコンの置いてオンラインレッスンをしている
グランドピアノをスタンディングデスクにしていた
最近は日本でもスタンディングデスクが流行ってきました。
ニトリとかIKEAでもよく見るようになりましたね。
中学、高校くらいの時から、グランドピアノをスタンディングデスクとして使っていました(今はスタンディングデスクを自作)。
ピアノは面積が広いので、資料や教科書がたくさん必要な時にも並べられて便利なんです。
ただ自分の身長(175くらい)だと、デスクとしては少し低いんですよね。
ですので、本や段ボールを重ねたりして使っていました。
スタンディングデスクのメリット
一時期はスタンディングデスクのメリットばかり注目されていましたが、最近はあまり効果ないのでは?という研究も出ているようです。
個人的なメリットとしては、
- 頭が冴える
- 姿勢が悪くならない
などが挙げられます。
フカフカの椅子だとリラックスしすぎてしまって、眠くなったりするんですよね。
個人的なデメリットとしては、
- カフェに長時間座っていられなくなった
笑い話のようですが、けっこう真面目です。
ピアノの椅子だと座ってられるのですが…
今は自作したスタンディングデスクを使っていますが、座ったり立ったりを交互にすることが多いです。
どちらにせよ、同じ姿勢がずっと続くのが良くないのではないかと思います。
ピアニスト特有の問題
ピアニスト特有の問題かもしれませんが、普段弾くときは座るので、違うことをする時くらい立っていたいという気持ちもあるのです。
まずは、いきなりスタンディングデスクを買わずに、机の上に段ボールや本を置いて試してみるのがおすすめです。
自分の場合は、普通の机の上に、小さめの棚を横にして置き、さらにその上に大きい木の板を置いています。
譜面台にパソコンの置いてオンラインレッスン
中学の吹奏楽部で使っていた譜面台に、パソコンを置いてピアノのほうにカメラを向けると、位置がちょうど良いのです。
ただ、これは少し危ないかもしれません。
私の場合には、譜面台をちょうど壁で支えられるので大丈夫なのかもしれません。
外山滋比古
パールがドラムのハイハットを元にペダル式消毒液スタンドを作った「発想の転換」から、ピアノをスタンディングデスクとして使っていた話まで飛んでしましました。
「発想」というと、真っ先に外山滋比古さんの著作群が浮かびます。
『思考整理学』は有名すぎますが、いろいろな著作の抜粋で名言集のような『こうやって、考える。』という本も好きです。
パラパラめくりたい時にちょうど良いです。
こんな言葉もありました。
頭をはたらかせるのには、姿勢が大切である。いちばん合理的な姿勢は立ったときだから、腰をかけないで、立つのがよい。
(122頁。)
高橋健介 KENSUKE TAKAHASHI Official Website
ピアニスト(ピアノ)高橋健介の公式ウェブサイトです。埼玉県出身。大宮光陵高校音楽科ピアノ専攻卒業。東京藝術大学楽理科を首席で卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学専攻修了。在学中、同声会賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。日本声楽家協会講師、二期会研修所ピアニスト。