コンサートはまるで世界旅行【ソアリンに似ている】
色々な時代や国の曲を続けて弾くと、いつも「世界旅行」している気分になります。あまり遠出できない今だからこそ、目の前の譜面を変えるだけで世界が変わる音楽は楽しいのかもしれません。
違う立場になってみて感じること【ピアニストが指揮者に、ピアニストが歌い手に】
最近は、自分も歌ってみたり、振ってみたりということも増えてきました。そうすると色々なことに気づかされます。そのようなことを日記的に書いてみます。おまけ写真も添付。
自分でめくれる譜面作りの大切さ【練習でギリギリめくれても本番でめくれない】
今回は、そもそもなぜそこまで「自分でめくれる譜面作り」にこだわるのかという前提のお話です。余裕を持ってめくれるように、準備することが大切です。起こりやすい事故などを列挙しました。
自分で譜めくりできる楽譜の作り方① 【伴奏が同じで言葉が異なる時に、歌詞を下に貼る(La danzaを例に)】
伴奏する時、基本的にピアニストは楽譜を見ます。その時に、「自分で譜めくりする場所がない」といった問題にはよくぶつかります。最近では電子機器で本番をやる人も増えてきて、めくるのがスムーズになっているとはいえ、まだ紙の楽譜で本番をやる人の方が圧倒的に多いです。そんな時に役立つ方法の一つを紹介します。
アグネス・チョウ(周庭)と欅坂46《不協和音》とモンテヴェルディ
音楽史を変えてきたのも、既存の概念に縛られず、新しいことをやった人たちです。そこでは必ず論争なり、反抗なり、ブーイングなりが起こります。アグネス・チョウさんが拘束されている時に聴いていた欅坂46《不協和音》からそんなことを考えました。
商売人ではなく表現者になるためには【作品と商品の違い by西野亮廣】
西野亮廣さんの今日のVoicyで、芸術家が共有すべきであろうことをおっしゃっていました。そんな話から、曲をたくさん抱えやすい伴奏者が気をつけるべきことなどを考えました。
異界、自然界の象徴としてのズドゥルッチョロ sdrucciolo【《オンブラ・マイ・フ》、《千人の交響曲》、ウルリカのアリア、《フィガロ》4フィナの韻律の秘密】
ズドゥルッチョロが表すのは、①地上の世界を超えた領域、②牧歌的表現、自然、平和の象徴、③喜劇性です。今回は①と②について解説します。オンブラマイフから、マーラーまで具体例が盛り沢山です。
ズドゥルッチョロ sdruccioloの喜劇性【ドゥルカマーラのアリア、セヴィリアとコジのフィナーレ】
ズドゥルッチョロ詩行について解説されたものは日本語でも多くありますが、これらの歴史や意味について解説されたものは日本語ではまだありません。ズドゥルッチョロが表すのは、①地上の世界を超えた領域、②牧歌的表現、自然、平和の象徴、③喜劇性です。今回は③について解説します。
原民喜のレクイエム(「鎮魂歌」)【明るく静かに澄んで懐しい文体と調律師の理想の音】
今日は8月6日です。75年前の今日、広島に原爆が落とされました。 原民喜の話から、『羊と鋼の森』、ビル・エヴァンスの話まで。エッセイ調です。
ダ・ポンテの愛人でフィオルディリージの初演歌手フェッラレーゼとは何者だったのか?【歌は上手いけど大根役者、ダ・ポンテの人生を狂わせた女】
彼女が何者だったかを一言で言ってしまうと、「歌は上手いけど大根役者のフィオルディリージ初演歌手で、ダ・ポンテの愛人でありながら、ダ・ポンテの人生を狂わせた女」です。フィオルディリージのアリア〈Come scoglio〉には「岩のように動かない下手な役者」もあった!?