コンサートはまるで世界旅行【ソアリンに似ている】
8月後半はオペラの本番が指揮であったり、歌のリサイタルのピアノがあったりと、ちょっとハードだったのでなかなか更新できませんでした。
最近ツイートしたことを補足します。
コンサートはまるで世界旅行
数日前はテノール6人と試演会でした🎵
— 高橋健介 | 音楽blog更新中 (@bbb_great_bk) August 20, 2020
なかなか激アツなプログラム&演奏でした。
色々な時代や国の曲を続けて弾くと、いつも「世界旅行」している気分になる(と同時に、お客さんにそう感じさせなければならない)。
ディズニーシーのソアリンに乗ったことがある人ならわかる、あの感覚です。笑 pic.twitter.com/0e0ZdlFHpq
上の写真のプログラムは、複数人が参加したちょっとした(曲数はちょっとしてない)試演会なので統一性はありません。
※本来、良いコンサートは「コース料理」に例えられます。
ですが上のプログラムのように、イタリア歌曲、フランス歌曲、ドイツリート、日本歌曲、イタリアオペラ、フランスオペラ、オペレッタ…のように色々な曲を連続で弾くことは職業柄よくあります。
そんな時にいつも思うのですが、色々な時代や国の曲を続けて弾くと、「世界旅行」している気分になります。
それがこういう仕事をしていて楽しいことだったりします。
お客さんにも同じように思わせなければならない
それと同時に演奏家としては、お客さんにもそう感じさせなければなりません。
フランスの香りを漂わせたり、日本の情緒を感じさせたり。
それが難しいのですが…
一つ一つを一定期間(今の時期はイタリアオペラ、今はフランス歌曲みたいに)、徹底して勉強するしかないのかなと思います。
ソアリンに乗った時の感覚
初めてディズニーシーの人気アトラクション「ソアリン」に乗った時、ものすごく感動しました。
世界6大陸の色々な場所をハンググライダーで飛行するアトラクションです。
鳥になったような気分で世界を巡れるのですが、すごいのは香りが出るところ。
草原の上を飛ぶと草の匂いがしてきたりします。
それはそうと、飛んでいる間に場所が移り変わって、わずか数分で世界旅行した気分になるのです(さすが夢の国…)。
その感覚が、コンサートで色々な曲を弾く感覚に非常に似ていますし、ここから学ばなければ!と思いました。
さすが世界最高峰のエンターテイメントです。
まとめ
本来は「コース料理」のように整ったコンサートが理想的ではありますが、その中でもやはり世界観は変わりますよね。
時にはあっち行ったりこっち行ったりというのも面白いです。
あまり遠出できない今だからこそ、目の前の譜面を変えるだけで世界が変わる音楽は楽しいのかもしれません。
高橋健介 KENSUKE TAKAHASHI Official Website
ピアニスト 高橋健介の公式ウェブサイトです。埼玉県出身。大宮光陵高校音楽科ピアノ専攻卒業。東京藝術大学楽理科を首席で卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学専攻修了。在学中、同声会賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。日本声楽家協会講師、二期会研修所ピアニスト。
News:10月11日(日)13:30〜紀尾井町サロンホールにてコンサートをやります。
詳細は数日中には公表しますが、すでに予約もできます。