アンサンブル・伴奏に関する記事一覧
メリー・ウィドウ・プロセス【舞台は氷山の一角】
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇「メリー・ウィドウ」の現場に参加(稽古ピアニスト、コレペティ、字幕キュー)してきました。今回はその時のツイートを元に、兵庫に行ってからのプロセスをまとめました。舞台は氷山の一角に過ぎないのです。
自分という原液を薄めない【アンサンブルにおける鉄則】
アンサンブルでは自分という原液を薄めてはいけない。自分の原液が水で薄まって濃さが丁度良くなることも例外的にあるかもしれないが、基本的には原液と原液が新しい液を生み出すようなもの。
指揮者の感覚でピアノを弾く大切さ【呼吸、先を見る】
ピアノを弾く上で、「自分が指揮をしている感覚」でいることは大事です。なぜ指揮者の感覚で弾いた方が良いか。一つは前の動作(単純に動きという意味ではなく)があるから。呼吸、アウフタクト。 これがないとリアルタイムの音楽になってしまう。その場限りのというか、その音しか見ないというか。 未来を見る。
自分で譜めくりできる楽譜の作り方②【めくれるところまで暗譜する】
ちょっとした工夫で、譜めくりが楽になる方法を紹介します。①次にめくれるところまで暗譜する ②先にめくるために暗譜するという方法です。わざわざ楽譜を作らなくても、ちょっとした書き込みやメモと、少しの暗譜でめくれるようになります。
伴奏者の本番前ルーティーン【楽譜があるか、楽譜が曲順に並んでいるか、譜めくりの箇所の確認】
伴奏をする時の私の本番前ルーティーンを紹介します。複数の曲を続けて伴奏する時には、共通して言えることだと思います。アートにエールを!に採択された動画でも、このルーティーンについて少し話しています。
再開する箇所の目星の付け方(レッスンや稽古)①【最重要:3箇所以上予測すること】
「ニッチな分野のニッチな内容」が意外と好評だったので、シリーズ化してみたいと思います。レッスンや稽古の時に、アドバイスや注意をされたら「中断して、また再開」を繰り返しますよね。その時にピアニストは音をあげたり、和音を弾いてあげたりしなければなりません。そんな時に役立つコツです。
声楽レッスンの伴奏に行く時に気を付けること【止まるべきか止まらないべきかの判断】
先生が間奏とかの時に生徒にアドバイスするために喋る時、やり直すのかと思って、弾くのを止めてしまう時があります。ですが、先生はただ生徒にアドバイスしているだけだった。 そんな時は「先!」と言われます。レッスンの流れや音楽の流れが一瞬止まってしまうので、これはなるべく避けたいですよね。そんな時に気を付けることです。
初見で歌の伴奏をする時に気を付ける3つこと【三段見る、テンポの安定、不安なら抜く】
歌手の無茶振りで初見で弾かなければならない時があります(笑)。そんな時に気を付ける3つのことです。以上の3つに注意しながら、初見で伴奏する経験が増えれば、確実に初見能力がアップするはずです。
違う立場になってみて感じること【ピアニストが指揮者に、ピアニストが歌い手に】
最近は、自分も歌ってみたり、振ってみたりということも増えてきました。そうすると色々なことに気づかされます。そのようなことを日記的に書いてみます。おまけ写真も添付。
自分でめくれる譜面作りの大切さ【練習でギリギリめくれても本番でめくれない】
今回は、そもそもなぜそこまで「自分でめくれる譜面作り」にこだわるのかという前提のお話です。余裕を持ってめくれるように、準備することが大切です。起こりやすい事故などを列挙しました。