練習に関する記事一覧
作曲家と聴衆の媒体としての演奏家【藤村実穂子さんのインタビューより】
藤村実穂子さん「私は何百年も生き抜いてきた音楽の楽譜を開けるとき、今でもドキドキします。そして歌うとき、なるべくなら作曲家が一番後ろの列に座っていて、公演後『大丈夫でしたでしょうか?』と訊いてみて、何とかうなずいていただけたらいいなと思って歌っています。」作曲家と聴衆の媒体としての演奏家について考えます。
速い曲ほど遠くを見る【車の運転に例える】
車の運転ならスピードが速ければ速いほど遠くを見るのが自然だろう。だがテンポが速い曲になると近くを見てしまいがち。なぜなら音符が細かいから。演奏を「車の運転」に例えてみます。
ピアノ・ノート【記録の必要性】
チャールズ・ローゼンの本ではありません。笑 音楽は非常に繊細なものですので、ちょっとした感覚の違いで不思議なほど大きく変わることがあります。だからこそ、その日良かった感覚や違和感を感じたことなどをメモしておきます。
モーツァルトのベーレンライター版(新全集)のPDFをダウンロードする方法
モーツァルトのベーレンライター版(新全集)のPDFをダウンロードする方法を紹介します。1分もかからずにダウンロードできます。国際モーツァルテウム財団(Internationale Stiftung Mozarteum)による、新モーツァルト全集のデジタル版が見れるサイトです。
音楽的不具合の理由がテクニックであることはよくある
音楽的にどうも上手くいかない…表現が上手くいかない…というときに、頭で思っていることは(=音楽的には)正しくても、テクニックが原因で上手くいかないことはよくあります。最終的にテクニックの面を見直したらあっさり解決、なんてことはわりと多いのではないでしょうか。
今見えていないものを見る【イメトレの効能】
人間、今見えているものを見てしまいます。先を見る時も、現状から未来を見ようとします。そうではなく、まだ見えていないものを見たい。 まだ味わったことのない音の世界を味わってみたい。そういう欲求は、音楽をやっている人なら持っているのではないかと思います。
意識から無意識へ【できるまでの4つの過程】
①分かっていないということが分からない段階 ②分かっていないということを分かっている段階 ③分かっていることを意識的にできる段階 ④分かっていることを無意識的にできる段階 について。
指揮者の感覚でピアノを弾く大切さ【呼吸、先を見る】
ピアノを弾く上で、「自分が指揮をしている感覚」でいることは大事です。なぜ指揮者の感覚で弾いた方が良いか。一つは前の動作(単純に動きという意味ではなく)があるから。呼吸、アウフタクト。 これがないとリアルタイムの音楽になってしまう。その場限りのというか、その音しか見ないというか。 未来を見る。
自分で譜めくりできる楽譜の作り方① 【伴奏が同じで言葉が異なる時に、歌詞を下に貼る(La danzaを例に)】
伴奏する時、基本的にピアニストは楽譜を見ます。その時に、「自分で譜めくりする場所がない」といった問題にはよくぶつかります。最近では電子機器で本番をやる人も増えてきて、めくるのがスムーズになっているとはいえ、まだ紙の楽譜で本番をやる人の方が圧倒的に多いです。そんな時に役立つ方法の一つを紹介します。
指導言語のアウトプットとインプット(為末大学の動画から)【「起きている現象そのままを描写するもの」と「そのようなことを意識しながら動いた方が結果的に良くなるもの」】
今回は、「為末大学」の動画から、面白いものを見つけたので紹介します。教える際、または教えてもらう際に、「アウトプットされたものを描写したもの」と「インプットするときの意識を話したもの」を意識して使いわけろ、ということです。音楽の指導の現場でも同じことが起こっています。