指揮者の感覚でピアノを弾く大切さ【呼吸、先を見る】

アンサンブル・伴奏 思考・日常(音楽) 練習

ピアノを弾く上で、「自分が指揮をしている感覚」でいることは大事です。

先日、このようなツイートをしました。

なぜ指揮者の感覚で弾いた方が良いか。一つは前の動作(単純に動きという意味ではなく)があるから。呼吸、アウフタクト。 これがないとリアルタイムの音楽になってしまう。その場限りのというか、その音しか見ないというか。 未来を見る。

メリット

メリットはありすぎて書き切れないと思いますが、いくつか挙げます。

  • 前の動作がある(=呼吸がある、アウフタクトを感じやすい)
  • 音楽を大きく捉えられる

前の動作がある

これは単純に手を動かすとか、身体で表現するといった表面的な意味ではありません(それも多少あるかもしれません)。

ピアノの場合、息を止めていても鍵盤を降ろせば音はなります。
ですが指揮の場合は、音を引き出す前に必ず「振り上げ」があります。

歌で言えば、「呼吸」です。

その意識があるだけでも、弾く前にその音楽の呼吸を作ることができます。

私自身も、名指揮者が自分の前で降ってくれるのをイメージしながら弾くことがよくあります。
やはり音も変わるし、自分も気持ち良いのですよね。

アウフタクトを感じやすくもなります。
「振り上げ」=1拍目に入る前の動作があるからですね。

音楽を大きく捉えられる

指揮者の感覚でいれるということは、先を見れるということです。
=未来を見る

弾いていると、どうしても目先の「弾くこと」に精一杯になってしまい、テクニック的なことや、1つの音符に捕われてしまいます。

もちろん1つの音符で音楽が成り立つなんてことは、ほとんどの場合ないわけです。
音楽が進む先を見なければなりません。

そのためにも、自分の中に指揮者がいることで、音楽を大きく捉えることができます。
まずは、捉えようと意識すること、とも言えるかもしれません。

デメリット

ないと思います。笑

まとめ

自分がピアノを弾いていると、「弾くこと」自体に夢中になってしまい、もっと大切なことを忘れてしまいます。

指揮している感覚を持つことで、自分を客観的にも見れるようになります。

常に意識するのはすぐにはできることではないのですが、可能な限り意識していきたいです。

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