メリー・ウィドウ・プロセス【舞台は氷山の一角】
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇「メリー・ウィドウ」の現場に参加(稽古ピアニスト、コレペティ、字幕キュー)してきました。今回はその時のツイートを元に、兵庫に行ってからのプロセスをまとめました。舞台は氷山の一角に過ぎないのです。
J. S. バッハ:《無伴奏チェロ組曲 第5番》ハ短調 BWV1011 楽曲解説
全6曲からなる《無伴奏チェロ組曲》は、独奏楽器としてのチェロの可能性を初めて探求した作品と言え、姉妹曲集《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》と並んで音楽史上の名曲集である。
音楽は時間芸術【78歳のバレンボイムを聴いて】
バレンボイム行ってきた。コロナ以前にはなかったようなサントリーホールの静寂にベートーヴェンの音楽が極度に結びついた特別な時間が幾度か訪れた。音楽は時間芸術なのだと再認識。至福の時間だった。世界中のオーケストラを振ってきて78歳でピアノに向かうとどんな景色が見えているのだろうか。
アウトプットばかりだと消耗する【インプットの時間をどう作るか】
演奏(=アウトプット)ばかりしていると知らない間に消耗していることがあります。それはインプットに時間を取れていない時に起こります。アウトプットが続くときに、どのようにインプットの時間を作るかを考えてみます。
ドビュッシー:《チェロ・ソナタ》ニ短調 楽曲解説
フランス印象派の作曲家ドビュッシー(1862 - 1918)が、1915年7月から8月の短期間にノルマンディー地方の海辺の避暑地プールヴィルで一気に書き上げたソナタである。同じ時期には2台ピアノのための《白と黒で》やピアノ独奏用の《12の練習曲》を作曲するなど、創作意欲が盛んな時期であった。
お金・時間・音楽
自分の原点にあるのは、放課後の練習室で歌の子たちとあーでもないこーでもないとやった時間にあるんだなあと、ふと思う。明確に「仕事」なわけでもなく、何か対価も求めるわけでもなく、より良くなるためにはどうしたら良いのかと考え、ただただ試した時間。
言葉と音の往来【楽曲解説を書く】
楽曲解説を書くたびに、音楽をどう言葉にするかという壁にぶち当たる。そんな時はこの文章を思い出す。「お気に入りの音楽に、思い思いの言葉を貼りつけてみよう。音楽はただ粛々と聴き入るためだけではなく、自分だけの言葉を添えてみるためにこそ、そこに在るのかもしれないのだ。」岡田暁生
自分という原液を薄めない【アンサンブルにおける鉄則】
アンサンブルでは自分という原液を薄めてはいけない。自分の原液が水で薄まって濃さが丁度良くなることも例外的にあるかもしれないが、基本的には原液と原液が新しい液を生み出すようなもの。
作曲家と聴衆の媒体としての演奏家【藤村実穂子さんのインタビューより】
藤村実穂子さん「私は何百年も生き抜いてきた音楽の楽譜を開けるとき、今でもドキドキします。そして歌うとき、なるべくなら作曲家が一番後ろの列に座っていて、公演後『大丈夫でしたでしょうか?』と訊いてみて、何とかうなずいていただけたらいいなと思って歌っています。」作曲家と聴衆の媒体としての演奏家について考えます。
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