三点倒立とストラヴィンスキー【行き詰まった時の解消法】
天才たちの一風変わった習慣が満載の『天才たちの日課』から、ストラヴィンスキーの習慣を紹介します。
行き詰まった時には、三点倒立をしたそうです。
現代ではヨガの流行により、これを行っている人も多いかもしれません。
メリットも多いです。
『天才たちの日課』
ブルックリン在住のメイソン・カリー(訳:金原瑞人 石田文子)さんがまとめたものです。
副題は「クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々」となっており、いわゆる天才たちがどのような習慣を身につけていたかがまとめられています。
この副題、けっこう好きです。
詩人、画家、作家、音楽家などの天才の習慣が面白く書かれています。
音楽家に関しても、モーツァルトやショパンからライヒまで、多くの作曲家が載っています。演奏家はグールドくらいです(あとラフマニノフも)。
ストラヴィンスキーの習慣
3つのバレエ音楽(《火の鳥》《ペトルーシュカ》《春の祭典》)が有名ですね。
1882年に生まれ、1971年まで生きた人なので、指揮する映像なんかも残っています。
作曲の習慣
演奏旅行の期間をのぞいて、ストラヴィンスキーは毎日作曲しました。
- 「僕は八時頃にごろに起きて、運動をして、そのあと休憩なしに九時から一時まで仕事をする」(1924年のインタビュー)
インスピレーションが湧こうと湧くまいと関係ないと言っているようです。
この本を読んでいるとわかるのですが、天才にも規則的に仕事をする人と、モチベーションやインスピレーションに大きく左右されながら仕事をする人がいます。
ストラヴィンスキーは前者ですね。
昨日の記事で書いた村上春樹も、規則的に仕事をする人です。
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行き詰まった時は三点倒立
行き詰まった時はどうしていたか。
- 行き詰まるとしばらく三角倒立をする
この本では「三角」倒立と訳されていますが、「三点」倒立と同じです。
理由は「頭を休め、脳をすっきりさせるため」だったそうです。
三点倒立のメリット
- 手首を痛めないから、演奏家も気兼ねなくできる
- 脳の血行が良くなる
手首を痛めない
一般的にいう「逆立ち」と違うのは、頭で支えるということです。
普通の逆立ちだと、手首を痛めてしまう可能性がありますが、三点倒立だと安心です。
まずは壁を使うと楽にできます。
脳の血行が良くなる
伝説的なヨガ指導者、思想家の沖正弘さんもこのように述べています。
「人間が直立歩行するということは、重力で脳への血流を悪くしていることでもあるのだ。」
『ヨガの喜び』、90頁。
内臓の働きが活発になる、脳の血流が良くなる等のメリットがあるそうです。
「このポーズの完成中は、深く静かな呼吸をする」ことがコツと書かれています。
まとめ
行き詰まった時に三点倒立すると、頭がすっきりします。
ですが、ストラヴィンスキーの曲を聴きながらやると、急なフォルテでびっくりして危ないので注意が必要です。
皆様もぜひ、怪我には気をつけて試してみて下さい。
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高橋健介 KENSUKE TAKAHASHI Official Website
ピアニスト 高橋健介の公式ウェブサイトです。埼玉県出身。大宮光陵高校音楽科ピアノ専攻卒業。東京藝術大学楽理科を首席で卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学専攻修了。在学中、同声会賞、アカンサス音楽賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。日本声楽家協会講師、二期会研修所ピアニスト。