なぜモーツァルトはダ・ポンテが書いた台本の単語を変えたのか【音楽的欲求の例】
台本作家ダ・ポンテと作曲家モーツァルトの共同作業によって、3つの名作オペラが生まれました。実は、モーツァルトは作曲する際にダ・ポンテの台本を多少変えています。「なぜ変えたのかな?」と考えてみると、面白いことがわかってきます。今回は、モーツァルトが音楽的欲求のために台本を変更した例を《コシ・ファン・トゥッテ》から2つ見てみます。
日本人唯一の共演ピアニスト!?小林道夫が語るフィッシャー=ディースカウの3つの印象【思いやり、懐の深さ、自分の時間を大切にする】
小林道夫先生は、フィッシャー=ディースカウと共演した唯一の日本人ピアニストではないでしょうか。残っているライブ録音のCDのライナーノーツから、貴重なエピソードを紹介します。
本来ない音を足してリズム感を得る練習法【日本人とアウフタクト】
世の中には色々な練習法があります。そのうちの一つ、もともと楽譜に書かれていない音を追加して練習するというという方法もあります。結果的に、良いリズム感を掴むことができます。おそらく一般的な日本人が、苦手とする8分の6拍子を例に出します。
音楽家もアスリート!?【為末大「統計で行けば例外のような世界が、トップアスリートの世界」(『Winning Alone』より)】
「統計で行けば例外のような世界が、トップアスリートの世界だ。」「侍ハードラー」「走る哲学者」などの愛称がある為末大(1978-)さんの言葉です。音楽の世界でも、巨匠たちはみな「例外的」と言って良いでしょう。為末大さんの言葉には、経験を言語化した説得力があります。
マインドフルネス・プレイング(造語)【瞑想と演奏を組み合わせる方法】
今回は、瞑想と演奏を組み合わせたマインドフルネス・プレイングを紹介します。「マインドフルネス・プレイング」という言葉は私の造語ですし、やり方もオリジナルですが、他で紹介されていたら教えてください。瞑想とピアノを組み合わせられないかという発想が出発点です。
指揮者カザルスの譜読みの手順【分析→歌→ピアノ→やっとチェロ→指揮】
今回はカザルスが指揮をする時に、どのように譜読みをしたかについてです。結論、分析→歌→ピアノ→やっとチェロ→指揮、という手順を踏んでいました。やはり、実際に歌ってみることの重要性を感じます。
ブログの執筆のツール【種々のツールを経由することは、演奏の環境を変えることに似ている】
ブログの記事も44記事目になりました。気分転換にちょっと音楽から離れて、ブログを書くときの執筆ツールを紹介します。ちなみにパソコンはMac Book Airの2020年のモデルを使ってます。新しいソフトができると日々試したりしているので、刻々と変わっていきますが、現時点での情報です。
フィッシャー=ディースカウが暗記しようとした唯一の専門書【フランツィスカ・マルティーンセン=ローマン『歌唱芸術のすべて』】
声楽に関する様々な事柄が書かれた書籍を紹介します。引用してみると、けっこう固い言葉が多いですが、なるべくわかりやすくしていきます。あのディースカウも絶賛したほどの本です。声楽以外の方にも共通するような事柄をピックアップしました。
カザルスの言葉②【テクニックは手段】(ジェラルド・ムーアの警鐘)
以前もカザルスの言葉を紹介しました。今回は「テクニック」に対する考え方について、カザルスが述べたことを紹介します。また、名伴奏者のジェラルド・ムーアが、彼に対して述べた言葉も示唆に富んでいます。
「畏敬の念」は体内の炎症レベルを下げる【「過去・現在・未来」を結びつける音楽の力】
音楽を聴いたり弾いたりして、時を忘れたと言う経験は誰もがありますよね。今回は、音楽に「畏敬の念」を抱くということが、人間にどう作用するのかをまとめました。鈴木祐さんの『最高の体調』によると、畏敬の念を抱くことによって、体内の炎症レベルを下げる効果があるそうです。また、畏敬の念を感じることで「過去・現在・未来」という時間に変化が起きます。